場づくりカレッジ第2講 1日目 「コミュニティファシリテーション」
2014/11/15 @京都市職員会館かもがわ 参加者:27名
紅葉が染まり始めたこの季節、場づくりカレッジ第二講が開催されました。
今回の講師はコミュニティファシリテーション研究所代表 廣水乃生さんをお呼びし、課題解決や紛争解決、また合意形成プロセスについての講義をして頂きました。詳細は以下のようになっています。
1日の流れ
1 チェックイン
2 講義
3 グループワーク
4 振り返り
5 フィードバック
6 チェックアウト
<チェックイン>
本日開催の参加者全員が、今感じている事や気になっている事、また今日の講義で期待している事などを発表していきます。
プロセスワークでは、棒をまわして止まったところに指し示した人から発表していきます。今日の講義やわくわくしているという人から、楽しみにしている人などほとんどの参加者がこの講義を楽しみにしているようでした。
<紛争解決学概論・プロセスワークの位置づけ・コミュニティファシリテーション概論>
今回の講義では「エッジ」「ロール」「脈」「ゴースト」などの基本的な用語の説明からプロセスワークがどのような過程で成り立ていったのか、またその用語で表される現象はいったいどのようなものでどのように場に現れて、どのような影響を及ぼすのかなどなを説明をしてもらいました。しっくりくるものから、少し分からない部分もあったようで、参加者の方々は理解しようと必死になって講義を聞いていました。
<合意形成のグループワーク①>
午後からは、参加者が半分になって合意形成のワークをする側、またそのワークをしている参加者を観察する側に分かれてグループワークをしました。ワークをする側は制限時間20分で、廣水さんから「この後の小グループと全体の振り返り時間の進め方。また、その際のファシリテーターを決めてください」というお題をいただき、観察する側は合意形成のワークの中で「脈」「エッジ」「ロール」「ゴースト」はどこにあって、それが場にどんな作用をしていたかなどを見ていきました。いざ話し合いを始めるとなっても、お互い誰から話しだすか牽制しあってなかなか話し合いを開始する事ができなかったり、話し合いをしていても個々人で今何を話し合うべきなのかなどの認識が違っていたりと想像以上に話し合いを進めるのが難しそうに見えました。
<振り返り>
先程のワークの中で決まった振り返りをしました。
振り返りは「小グループででの振り返り」と、「全体振り返り」に分かれました。
先程の合意形成のグループワークで決めたファシリテーターの指示で
「小グループでの振り返り」ではワークをしていた側、観察者側を二つにわけ各グループで
今のワークを振り返ってみてどんな事が起こっていたかを振り返り、それをポストイットに書き出していきました。その後の「全体の振り返り」では、各グループで書き出したポストイットを模造紙に張り出し、各グループがどんな事を思っていたかの全体の場で共有をしていきました。やはり、ワークをしていた側と観察していた側では見方は変わってきていて、エッジのポイントだったり、何がロールだったかの気づきは得られたと思います
<フィードバック>
先程のワークの「エッジ」はどこだったか?またそれが参加者の心の中でどのような反応していて、またそれが場にどのような作用が働いていたかなど一つ一つ丁寧にフィードバックしていきました。場の構造を話すときに場を取り巻く「オーナー」となる人物の不在や、時間や誰が話し合いをはじめるのかエッジになっていて話が進まなかったなどを廣水さんにフィードバックして頂きました。参加者は自分の心情が全て当てられているようでびっくりしていました。
<チェックアウト>
今日一日を振りかえって、今の気持ちやどんなことを考えているなどをチェックインと同じようにまわしていきます。落とし込みきれずにモヤモヤしている人もいたり、新しいものに出会ってワクワクしているひとも様々な参加者の表情がみえました。