開催の経緯※ブログとして独立予定
●新しい時代の流れはもうすでに起き始めている
2年前にティール組織の日本語版が出版されて以来、まもなく発行部数は10万部を超えそうな状況です。
組織論の本としては異例な広がりでそれは今の日本の状況、世界の状況を反映しているのかもしれません。
特にティール組織は読者層が広いようで性別、業種、業界、年齢に関わらず多くの人が読んでいるようです。
先日は小学生もティール組織に影響を受けたという話を聞きました。
人によっては涙を流しながら読んだという人も少なくない数いるようです。
先が読めない時代になり、困難なことも増えた時代ですが、今何か新しい希望の光が表れている。そんな気が少しします。
●「場とつながり」の実験室を始めた想い
場とつながりラhome's viという団体は2008年に3人の仲間で作りました。
3人の学生時代のコミュニティの経験から人生における多種多様な人との出会いの大切さ
出会った人と素敵な関係を気づくこと、人と人とが集う場に魂を吹き込むこと
「場とつながり」の実験室を作ろうとして作った団体です。
その場は小さな仲間たちの集まりから、地域やまちづくりに発展していきました。
多種多様な人が集まる場は運営が難しく、そこから本格的に場づくりやファシリテーションの技術の探求が始まりました。
世界の紛争解決の方法やイノベーション、大規模ダイアログの手法などを学び・実践していく中で
徐々にフィールドが人々が多くの時間を過ごしている「組織」というものの割合が増えてきました。
ここ10年程の仕事の中心は「組織開発」というものが大半を占めていたと思います。
●「組織開発」にみた人のすばらしさとこの社会の困難さ
「組織開発」という仕事はとてもやりがいがある仕事で
どんな難しい組織の状況でも対話を進めていくうちに、その困難な状況がほぐれていき
一人ひとりが失いかけていた小さな火を少しづつ燃やし始めるそのプロセスは
人間というものの可能性を気づかせてくれた、とても素敵な時間でもありました。
同時に、今のビジネスを覆っている文脈や現在の組織構造がこれほどまでに一人ひとりのエネルギーや
その人の生まれてきた人生の目的を歩むうえでの弊害を生み出しているのか、その大きな壁と向き合うことになった時間でもありました。
●ティール組織との出会い
その時、出会ったのが「組織を再発明(原題:reinventing organization)」というティール組織のもととなるフレデリック・ラルーの書籍でした。私の中の直感が「これは世界を10年から20年照らす概念だ」と稲妻のように走ったのを思い出します。5年前の事。
この海外はそのときは海外でもそれほどメインストリームに乗っているものなく、そして日本でいうと組織の研究者や組織コンサルタントも一切知らない概念で、私は仲間ととにかく実践者と会いたいという想いで海外に探求の旅にでることになりました。
(のちほど知りましたが、2014年にこの本が出た時、フレデリックは自費出版で出版し、かつその本はデーターでギフト経済(好きな金額でダウンロードしてよいよ。)で配布しており、商業的な広報は一切していなかったのです。それが今では世界60万部を超えるムーブメントになっているのですから衝撃です。)
●探求に明け暮れた5年間とフレデリックからの継承
英治出版の皆さんにティール組織の解説の機会をいただき、日本語版の出版に携わらせていただいたのですが